Googleのコアアップデートもあり、アフィリエイト界隈はお通夜ムードが続いています。

「アフィリエイトはもう終わった」
「アフィリエイターは就活しろ」

なんて声も聞こえてくる。はてさて、この先どうなっていくのかわかりませんが、現状考えていることを書いてみましょう。

「稼げるノウハウ」への違和感

これはアフィリエイトをはじめた当初から感じていたことですが、この業界の情報発信者はとかく「稼げるノウハウ」ということばかり言う。表現は違えど、そこに比重が置かれている。

もちろん、稼げるノウハウは大事ですが、ビジネスの本質はそこではないはずです。一般のネットユーザーに対してどんな価値を提供できるか、ということのはずです。

ノウハウを教える人がいる。それを、お金を払って教わる人がいる。ここに一つのビジネスが成立する。あたかも閉じた系であるかのように、これは認識されています。

しかし、問題はこの系の外部です。外部にいるネットユーザーにどんな価値を提供できるのかが大事なはずです。ここへの意識が欠落している人が多いように感じます。

なのに、なにか「稼げるノウハウ」というお宝のようなものがあって、それを手に入れればお金持ちになれるかのような、そんなイメージができあがっている気がする。

集客の手法ばかり語る人々

もう一つ、これも似た話ですが、情報発信者はとかく集客方法の話ばかりします。SEOというのも集客の一手法ですが、この話がとても多い。

あるいは、

  • Twitterアフィリエイト
  • Facebookアフィリエイト
  • YouTubeアフィリエイト
  • PPCアフィリエイト
  • メルマガアフィリエイト

とかなんとか、いろいろありますが、つまるところどれも集客方法の差にすぎません。「どうやって集客するか」にしかフォーカスが当てられていないのです。

もっとも偏っていたのはネオヒルズ族の末裔みたいな人々で、彼らはどこまでもこの手の話しかしていませんでした。アフィリエイトをスタートする前にかなり多くの人の動画を見ていましたが、本当に、集客の話しかありませんでした。

ですが、これは彼らに限った話ではなく、アフィリエイトの業界全体にそういう傾向があるように感じます。

一般ネットユーザーへの価値提供とは?

ネットビジネスの業界では、往々にして閉じた系ができあがってしまいますが、しかしそう見えているだけで、本当は外部が存在します。外部への価値提供がなければ、本来なら、お金は稼げません。

しかし、「稼げるノウハウ」がちょこっとでもあれば、これをお金を出してでも知りたい人というのがけっこういるので、ここに一つの経済が成立してしまいます。だから、この系が閉じたもののように見えるのでしょう。

ですが、繰り返しますが、本当は外部への価値提供がないといけないのです。

ちなみに、内部だけ相手にしていても稼げるのがコンサルや塾の運営者です。彼らは内部にのみ価値提供していればお金を稼げます。しかし、その土台となる外部への価値提供がなくなってしまえば、やがて立ち枯れていくことになります。哀しいですね。

では、その外部への価値提供とは何か? 一般の検索ユーザーやSNSユーザーに対して、アフィリエイターはどんな貢献をしているのか? これこそが問われなければいけません。この部分が希薄だったり、ここが不明だった場合、その人の稼ぎ方にはかなり疑義が残る。

私があまり好きでないのはトレンドアフィリエイトです。時流に合わせて芸能人や事件について、下世話でうすっぺらい記事を書く。アクセスを集める。Googleアドセンスから報酬をもらう。ここに価値を感じられない。

もちろん、何かを知りたい人に対して情報を提供するので、価値提供がゼロとは言いませんが、その内容はたいていネットで集めてきたものにすぎず、ただのスピード勝負ですので、意義を感じにくいのです。

商標サイトもあまり好きではありません。

最初は「こういうもんかな」と思ってやっていましたが、やはり、すでに商品・サービスのことを知っている人に対して情報を教えるということには、あまり価値を感じられない。

もちろん、公式サイトにはない率直なレビューや、わかりやすい価格比較には価値はあります。あるいは、商標サイトから公式サイトへリンクを送ることでそのドメインパワーを高めるとか、そういう効果もあるかもしれない。が、価値は希薄に思えます。

最近はちょくちょく悪質なアフィリエイト手法もメディアで批判されてきていますし、質の悪い手法は何らかのかたちで駆逐されていくことでしょう。アフィリエイター目線ではなく、世間一般の常識で考えることが必要です。

コンテンツを構築しよう

これまで、アフィリエイトには一種の「宝探し」みたいな趣きがありました。どこかに稼げる情報が眠っているから、それを探せ、みたいな。ちょっとしたゴールドラッシュみたいな。

しかし、簡単にスキルなしで稼げる時代は終わったのかもしれません。すぐ見つかる金はもうあらかた掘り尽くされてしまったのでしょう。

では、次に何が起こるのか?

1848年のカリフォルニア・ゴールドラッシュを経て、サンフランシスコの人口は6年で200人から36,000人に増加しました。つまり、ほとんど何もなかったところに都市ができたのです。道路や家屋がたくさん建築されました。

今後、アフィリエイトで必要とされるのもこういった建築ではないでしょうか。

ただ稼ぐためにあちこちほじくり返すような真似をやめ、地道にじっくり、ウェブサイトという自分の城を構築する。つまり、「宝探し」から「建築」へと変わっていかなければいけない。

集客も大事ですが、これはせいぜい交通インフラに相当するようなもので、私たちは自分の家を作らなければいけません。まあ、ビジネスなので店舗といった方がいいでしょうか。そういうものを構築する必要があると思います。いい店を作れば、多少路面が荒れていたって来てくれます。

どういった人に、どんな有益なコンテンツを提供できるか? ここにフォーカスしてやっていかなければいけない。

アフィリエイターに必要なスキルを身につける

本格的なコンテンツの構築。これはもう、必須スキルになってくる。小手先だけでやっていたら、きっとどこかの段階で閉め出しをくらいます。

では、プロの作家や研究者、専門家みたいな知識とスキルがないと稼げないのか? いいえ、たぶんそんなことはありません。

分野によってはそうかもしれませんが、切り口はいくらでも考えられますし、アフィリエイトはだいたいどのジャンルでも「あまり詳しくない人」がターゲットなので、めちゃくちゃ詳しいというより「ちょっと詳しくて、初心者にわかりやすく教えてあげられる人」の方が価値は上でしょう。

なので、そういう立ち位置をめざすといいかもしれない、なんて思っています。

これについてはまだ仮説をあれこれ考えている段階なのではっきり言えませんが、このあたりもだんだん固めていきたい。

何にせよ、興味もないのに稼げるジャンルを選んで、それについて記事を量産するみたいなスタイルはもう通じないのではないか、と思います。そのサイト単独でしっかり存在価値を認めてもらえるようなサイトを作らないと。

まとめ

アフィリエイトは「宝探し」から「建築」の時代へと移行していくことでしょう。これは、過去の手法でうまくいっていた人にしてみれば「黄金時代の終わり」を意味しているかもしれません。

しかし、ゴールドラッシュの次には都市建設がはじまる。むしろ、ここからが本当のスタートではないでしょうか。

小手先の集客方法とかナンチャラ・アフィリエイトみたいなものはもう忘れて、熱のこもった、真摯さあふれるコンテンツを作っていきましょう。