先月あったGoogleのコアアップデート以降、アフィリエイターのあいだにお通夜ムードが漂っています。きっと、多くの方が感じていることでしょう、この「何かが終わった」という雰囲気を。

今日はアフィリエイト界隈で起こっているパラダイム・シフト、すなわち時代の大きな転換について書こうと思います。

従来型サイトアフィリエイトはオワコン

多くのしっかりしたサイトが変動によって吹っ飛ばされたことで、にわかに叫ばれるようになったのが「サイトアフィリエイト・オワコン説」です。

  • もうサイトアフィリなんて稼げない
  • SEOが通じる時代は終わった

なーんて。

こういう言説は前々からあったと思うのですが、今回ばかりはリアリティがあります。私も、「あのすごいサイトですら飛ばされるなら、もう無理なんじゃないか」なんて思ったりします。

もちろん、サイトアフィリエイトというものが完全に終わってまったく稼げないということはないでしょう。やり方によっては稼げることもあるでしょう。しかし、オワコン説もあながちうがった見方ではない、とも思います。

というのも、ブラックSEOかホワイトSEOかを問わず、いかにもなアフィリエイトサイトはGoogleの検索結果を「汚染」していたから。

ご存知の通り、最近の検索結果にはアフィリエイトサイトが乱立していました。おまけに、どれも似たような内容ばかり。クエリによりますが、おおむねアフィリエイターは他のウェブサイトを参考に記事を作りますし、作法も似通っているので、記事としては似たものが多かったのです。

さらに、おすすめする商品はアフィリエイトとして広告を出してる商品に偏るし、何なら報酬単価の高いものが上位に来がち。となれば、これを不自然な、ユーザーのためにならない記事としてGoogleさんが検索結果から退けるのもわかる。

きっと、これまでのようなサイトアフィリエイトはもう通用しなくなるのでしょう。

アフィリエイトの作法が通じなくなる

これまで、アフィリエイトのサイト作成・記事作成といえばおおむねこのように行われていました。

  • 紹介する商品・サービス、またはジャンルを選ぶ
  • キーワードを選定する
  • 書籍や既存サイトでリサーチする
  • ランキングやレビュー、商標で記事を作る
  • SEOやSNSで集客する

つまり、まずは商品・ジャンルありきでした。ASPに登録されている商品とか、アフィリエイトで「稼げる」ジャンルを選んで、そこを起点にしてキーワードを拾い集めていく。で、そのキーワードでの上位表示をねらって記事を書く。上位表示したらアクセスが集まり、何%かが成約して報酬発生。

けれど、このお決まりのアプローチがいまや急速に色あせて見える。

結局、この作法にのっとってサイト作成をすると、そのサイトはザ・アフィリエイトサイトになってしまいます。ならざるをえません。これだと、どれだけしっかりリサーチしたところで、その枠から出ることができない。アフィリエイターならだれが見たって「あ、アフィリエイトサイトだ」と思うようなルックにしかならない。

こうしたサイトはもはや必要とされてないんじゃないか?

いま検索ユーザーが欲しているのは寄せ集めの情報ではなく、もっと個人的なエッジの効いた視点、だと思います。偏りのある、個性的な人間が、独自の視点から書いたサイト、これが求められているような気がする。

これまでアフィリエイトでは「ブラックSEOかホワイトSEOか」という二項対立の図式がありましたが、いまやそれはどっちでも大差なく、ポイントは「ただのアフィリエイトサイトか個性的なメディアサイトか」になっているのではないでしょうか。インテリっぽく言えば、弁証法的発展ですな。

アフィリエイターという職業は消滅する

この数年、アフィリエイターという職業が存在していました。しかし、個人の色を出さない従来のサイトアフィリエイトが立ち行かなくなれば、そもそもアフィリエイターという職業は成立しなくなる気がします。

もし個人の特性を発揮したサイトを運営していくなら、それはブロガーと言った方が近いし、動画も活用するならYouTuberとも呼べるようになるし、あるいは、個人の運営するサイトによって肩書きもさまざまにばらけるでしょう。〇〇研究家とか、〇〇コンシェルジュとかね。

アフィリエイターという存在は消滅するのです、きっと。

ただし、アフィリエイトという仕組み自体がなくなるのではなく、アフィリエイトは収益化のひとつの方法として残る。中身のある個性的なサイトを構築したら、その中のコンテンツのひとつとして商品・サービスの紹介があって、その収益化方法としてアフィリエイトは活用され続けることでしょう。

つまり、アフィリエイトという概念が格下げされる。

これまで一個の職業としてなりたっていたものが、情報発信者が利用するひとつの収益化のシステムになる。こんなところではないでしょうか。

当サイト、「アフィリエイト・スター」も改名せねばならないかもしれません。

SEOはYouTubeに近づいていく

何の確証もありませんが、Googleのサイト検索機能はだんだんYouTubeの仕組みに近づいていく気がします。なぜなら、YouTubeの仕組みが非常にうまくできていて、ユーザーの満足度が高いから。それはサイトの検索にも取り入れられていくことでしょう。

では、どうなっていくかというと……

  • 個人の属性や検索履歴に応じて検索結果の順位が変わる
  • キーワードよりも検索意図が重視される
  • おすすめ記事や関連記事が表示される
  • 急上昇記事(Google砲)が本格導入される

といったことが起こるのではないか(すでに実装済のものもあり)。

最近、私は「キーワード選定」という発想に違和感バリバリなのですが、これももう古いものになりそうです。Googleの今の実力なら、検索機ワードと記事にあるワードとの一致なんていう原始的なものではなく、検索意図まで踏み込んだ結果表示ができるはずです。ニーズさえ的確に捉えていれば、キーワードの重要度は低下する。

「このワードで検索した人は、一見全然ちがうようだけど、こんな記事で満足しているっぽいぞ。じゃあ、これを上位表させてやろう」

Google先生はそんなふうに考えるに違いない。

こうなると、キーワード選定に基づいた記事執筆ではもはや太刀打ちできません。検索ユーザーの気持ち、悩み、そのワードを入力するにいたった文脈を理解する必要が出てきます

現在、Googleの検索結果画面には「おすすめ記事」とか「関連記事」はありませんが、YouTubeでここまで成功しているんですから、何らかの形で導入されそうな気がします。

集客からコンテンツ制作へ

これは何度か書いたし、動画でも言いましたが、アフィリエイトは集客からコンテンツ制作に比重が移っていくだろうと思います。

これまで、アフィリエイトでの稼ぎ方といえば集客のことばかり言われていました。やれツイッターだ、やれYouTubeだ、やれブラックSEOだホワイトSEOだ、と。

その一方、コンテンツ制作についてはあまり語られてきていませんでした。というか、ここを真剣に考えてきた人というのはそんなにいなかったのでは? とすら思います。

しかし、いかにもなアフィリエイトサイトはもう斜陽。もっと個性的なメディアサイトを作らなくてはいけない。となると、本格的にコンテンツ制作に向き合わねばなりません。

どうやって他と差別化するのか?
どうすればユーザーの心に刺さる記事が書けるのか?
いかにしてサイトにファンを獲得するのか?

こういった部分から考えなくてはいけない。

こうなるともはやマーケターやクリエイターにならざるをえず、アフィリエイターに留まることはできません。そう、だからアフィリエイターには死あるのみなのです。

広告主とASPも淘汰されていく

ここ数ヶ月、有名商品の社長が脱税で逮捕されたり、消費者庁から叱られたり、メディアで叩かれたりしました。世間一般の常識に照らされて、アフィリエイトを利用する会社にも批判の矛先が向けられるようになりました。

これまでアフィリエイトで収益を伸ばしてきた会社も、ただの儲け主義で強引なことをしていたのであれば、淘汰されていくでしょう。

これはおそらく、ASPも同じです。いま現在、何か商品の悪質性が取りざたされたときにもASPが批判されるということは起きていません。たぶん。しかし、これも時間の問題でしょう。

もし法令に違反するような商品、あるいは常識的によくない商品を取り扱っていれば、そのASPもやがて何らかの制裁を受けるはずです。

今後ASPは、広告主とアフィリエイターをもっと慎重に選ぶ必要にかられる。そんな時代になっていくに違いない。

現在もGoogleアドセンスの審査が厳しくなったと言われていますが、どのASPも最低限それくらいの審査基準を設けて欲しいものです。

高額塾というビジネス・スキームの終焉

これまで、料金20万とか30万とか35万とかのアフィリエイト高額塾というものがありました。3ヶ月など期間を決めて、「稼ぎ方を教えます」というサービスですね。

ある時期には、この高額塾という商売はうまく機能していたと思います。たしかに20万とか30万は痛い出費ですが、がんばればそれで月数十万、うまくいけば月収100万だって稼げたので、コスパで考えても割がよかった。

しかし、最近はどうも雲行きが怪しくなってきました。

入塾者たちから漏れ聞こえてくるのは、塾で教えているコンテンツのお粗末さ、古さ、サポートのいい加減さ、実績の悪さ……悪評ばかりです。

SEOの仕組みもライバル状況も刻一刻と変わっている。となれば、いつまでも古いやり方が通用するはずはありません。3、4年前の「正しいやり方」でひたすらやりまくったところで、ドメイン代と時間と労力の無駄。無駄な努力ほど無駄なものはありません。

アフィリエイトで実績を作り、そのノウハウを高額塾というかたちで販売して単発の高額収入を得る。このようなビジネス・スキームはもう終わったのだと思います。


ただし、個人コンサルと教材販売はまだ残るでしょう。なんせ、需要は依然としてある……というか、副業解禁も受けてさらに高まっていくでしょうから。

高額塾と比べると相場はガクンと下がるでしょうが、初心者向けのそういった有料サポート、情報販売は存続すると思います。私もいずれはやろうと思っていますしね。へへへへ。

クリエイターになろう!

これからはアフィリエイターもガチのコンテンツを作らなければいけない時代。集客方法だの小手先のノウハウだけでは立ち行かない時代です。つまり、ネットで稼ぐならクリエイターにならなければいけない。

実に、歓迎すべきパラダイム・シフトです。

私はもともと、身のあるコンテンツを作るのは好きです。というか、それこそがやりたいこと。無味乾燥なノウハウに従ってとにかく作業をこなすなんて、もうまっぴらなのです。

ということで、もうアフィリエイターなんてやめて、ネットで稼ぎたい人はすべからくクリエイターになるべし。