ここ数日、Googleの検索結果をよく見ています。検索結果と、そこにならぶサイトたちの情報を。

いわゆるSEO、検索エンジン最適化の勉強ですが、そんなことをしているうちにGoogleの特性について思うところがありました。――時代は今、創造性より最適化が評価されいやすいのだな、と。

Googleの検索結果を見て気づいたこと

まずは具体的に気づいたことをいくつか列挙していきましょう。

1)中古ドメインが強い

話には聞いていましたが、実際にリサーチしてみると中古ドメインが非常に多い。

今回は商標ワード(商標のみか、「口コミ」「効果」といった2語)を中心にしらべているのですが、かなりの割合で、検索結果1ページ目に中古ドメインが入っています。

ちなみに、中古ドメインとは過去にだれかがサイトに利用していたドメインで、被リンクもいっぱいついたもの。ドメインとしてのパワーを持っているので、よく利用されるものです。

場合によっては商標単体の1位に、ほぼペラサイトの中古ドメインがどーんと鎮座しており、その強さに驚かされるばかりです。

2)新規ドメインには被リンクが多い

商標ワードで上位にある日本語ドメイン、あるいはアルファベットでも新規で最近取得されたもの、これにはだいたい被リンクがついています。たいてい、やっぱり中古ドメインから。

これも結局は中古ドメインのパワーを送ってサイトを上げているわけですから、1と同じようなことですな。

3)サイトのコンテンツは微妙

上位表示されてるサイトのコンテンツがどうかといえば、微妙です。よくあるペラサイトみたいなものもあれば、「ちょっとがんばったね」という程度のものばかり。数あるアフィリエイトサイトの中で、内容的に1位とか2位と言われてもピンとこないものばかりです。

SEOに関してはよく、「コンテンツが大事」などと言われています。

しかし、アフィリエイターが狙うような商標ワードについては、そんなことないんじゃないか? という疑念が深まってきました。

もしかしたら、月間検索ボリューム何十万、何百万という中の、トップ争いのところではコンテンツ重視かもしれませんが、商標単体でボリューム10,000以下とかになると、これは当てはまらないのかも。

Googleからしてみればアフィリエイトで狙われる商標ワードなんて、結局、そんなに大きな部分ではありません。コンテンツでの評価は、そこまではうまくいきわたってないんじゃないか、とさえ思われます。

Googleが評価してるのは「創造性」より「最適化」

このような検索結果を見て思ったのは、Googleのサイト評価の軸は創造性や独自性よりも検索アルゴリズムへの最適化になってしまっているということ。

新規ドメインで被リンクもなしの状態では、いくらいい記事を書いても、それをGoogleが評価することはほぼ不可能です。十中八九、永遠に下位の方に埋もれたままになってしまうでしょう。

Googleに評価されるためには、そのための技術を使わなくてはいけません。

しかし、この技術、つまりSEOの技術は創造性とは程遠いものです。むしろ、コンテンツに関して言っても、タグの使い方やキーワード比率やテキスト量など、細かな部分が重要になってきます。

まったく独自のテキストを書くというよりは、他の上位表示しているサイトを参考にして、その形式をトレースした方がいいくらいのものです。

つまり、独自コンテンツというよりは最適化が重要となってきます。

そもそも、検索キーワードを特定し、それを意識してタイトル付けしたり本文にそのワードを含めねばならないという時点で、ライティングはかなりの制約を受けてしまいます。

知的生産とは何か? ネットも複製の時代

アフィリエイトサイトの記事を書くとき、私たちは記事を「生産した」と思っています。

しかし、たとえば商標記事を書いた場合、その中にどれほどのオリジナリティが含まれているでしょうか? おそらく、インターネット上にそれまで存在しなかった情報というのは、体験談と自分で撮影した写真くらいのものでしょう。

その他の部分はといえば、すでに公式サイトや他のサイト、口コミ情報から集めたきたものしかありません。悪く言えば、それらをサンプリングしたものにすぎません。

文章自体は自分で書いていたとしても、中身に関してはネットで調べたことがほとんどを占めているでしょう。

あるいは、すでにある2つ以上の情報を結びつけ、つまり「総合・統合」し、新たな知見を提示している場合もあるかもしれません。が、こうした知見を何か独自性のあるもの、と見抜くことは、GoogleのAIにはできません。意味の「解釈」ができないのですから。

となると、結局Googleに評価される文章を書くということは、ほぼ複製にも近いような、いわばサンプリングの技術を駆使するということになります。

最適化が重視されるのはGoogleだけの問題ではない

以上書いたことは、何もGoogleのサイト検索だけの問題ではありません。随所で起こっていることのような気がします。

たとえばYouTubeにもややその傾向は出ている気がします。独自のコンテンツというよりは、どこかで目にしたネットニュースや騒がれている話題を紹介するだけ、あるいはそれについてしゃべるだけという動画が増えてきている気がします。

世の中全体として、独自のものより、うまくニーズに合わせていろんなものを集めてきて、最適化したかたちで提供しているものが勝っているような、そんな印象を受けます。

また、ブロガーやアフィリエイター界隈では自前の情報商材のことを「オリジナル・コンテンツ」とか「自分の商品」と呼んでいますが、これも最適化に基づいたノウハウをまとめたものであり、どうにも空虚な印象をぬぐえません。

結局、いま、私たちは過去のコンテンツやだれか少数の生産者が作ったものを模倣したり組み合わせて遊んでいるだけで、真にクリエイティブなことはしてないんじゃないか? そんな危惧すら感じてしまいます。

この議論から導かれる2つの結論

以上を踏まえて、2つの結論にたどりつきました。

結論1)GoogleやYouTubeに最適化する技術を学ぶ

まずは、現状をある程度受け入れ、最適化のための方法を身につける、これは避けては通れません。とりわけ、アフィリエイターであれば。ブロガーやインフルエンサーだと他の可能性も少しはありそうですが、匿名性のつよいアフィリエイターの枠にある場合は、最適化の技術を身につけるしかたぶん方法がない。

これは本当の意味で生産的とは言えないかもしれません。しかし、Googleがその程度のものである以上、そこにアジャストしないと収益をあげられません。

たまに「アフィリエイトもビジネスだ」という言葉を目にしますが、その言わんとすることはこういうことなのでしょう。

結論2)本当に生産的な活動をする

おそらく、アフィリエイトの技術、とりわけSEOの技術には本当の意味での生産性がありません。普遍性もまったくありません。ただ、ひとつのシステムに対応した個別具体的な技術でしかありません。

いわば、特定の型のマシンの操作方法のようなものです。ただ、今はGoogleがあまりに大きいので、この技術が重宝されているにすぎません。もしGoogleそのものがなくなったり、ライバルに追い落とされれば、SEOのスキルは無用の長物と化してしまいます。

そのとき、後に何が残るのか? この問題を考えないわけにはいきません。

アフィリエイトで仮に成功したとして、するとお金を儲けることはできます。しかし、それ以外に何が残るのか? ここはよく考えて時間を使う必要がある。

アフィリエイトでうまくいかないにせよ、うまくいくにせよ、この差はほとんどお金が入ってくるかどうかの違いでしかない。その他に何が残るのか、あるいは何も残らないのか、ここが肝要です。