8月上旬あたりにGoogleのコアアップデートというものがありました。検索アルゴリズムが変更され、順位が大きく変動したので、影響を受けた方も多いでしょう。

それがどんな変動だったのか? なぜそんなことをしたのか? Googleの思惑と、その決定的な弱点について考えてみました。

Googleのコアアップデートの影響

幸い、私のサイトはあまりこのアップデートの影響を受けませんでした。前後でサイト全体のアクセス数もクリック数もほぼ変わっていません。

しかし、中には主力サイトが大きく順位を落として報酬激減の憂き目を見た方もいらっしゃいます。アフィリエイターたちは騒然としており、かなり影響は大きかったようです。ASPとしてもたまったもんじゃないでしょう。

アップデートがあったあと、自分なりにGoogleの検索結果をいろいろ調べていたのですが、特徴としてはこんなことが言えそうです。

  • Amazon、楽天などの企業サイトが上位に来ている
  • 企業サイトのドメインはずらっと複数のページがランクイン
  • 内容の薄い無料ブログや中古ドメインがなぜか上位に

大した指摘でなくて恐縮ですが、とりあえず大きな企業のサイトが強くなっています。クエリ(検索キーワード)によってはAmazonやら楽天で上位が埋め尽くされているところもありました。

中身の薄い、サテライトサイトとして作られたであろう無料ブログや中古ドメインのサイトが上位にあるのもちらほら目につきます。これはまず一時的なものでしょうが、ドメインの強さが評価されているのでしょう。

Googleは「正しさ」を追い求めている

こうしたアルゴリズムの変更により、Googleは何を実現しようとしているのでしょうか? ただアフィリエイトサイトをいじめているだけ? そういうわけではないでしょう。

では、Amazonや楽天が好きで、友好関係を築きたいから? まさか。

AmazonはテレビCMでGoogle検索に実質宣戦布告してるような状態ですし、スマート・スピーカーでは思いっきり商売敵なので、本音を言えばAmazonなど表示させたくないくらいでしょう。

おそらく、Googleが今回のアップデートで担保しようとしたのは、検索結果のページに含まれる情報の「正しさ」です。

なるべく正しい情報を検索結果に表示するために、企業など信頼性の高い、社会的責任を負う企業のサイトを高評価し、匿名で書かれた運用期間の短いサイトなどを下げたのではないでしょうか。

大企業であれば、もし仮に嘘の情報を書いたときには、社会的制裁を受けます。あるいはだれかが間違いを指摘してすぐ修正されると期待できる。

企業サイトでないにせよ、長く運用されていてよそから被リンクを受けるようなサイトなら、そうそう間違ったことは書かないはず。そう考えられるでしょう。

Googleはおそらく、「正しさ」を担保するために今回のようなアルゴリズムの変更を行ったのだと思います。

Googleはバカだから論理がわからない

日頃、Googleはすごいすごいと思っていますし、みんなそう言っていますが、しかしバカなところもあります。

Googleは過去の検索履歴に基づいて、いわば統計に基づいて「確からしい」情報を教えてくれるのですが、Google自身は「正しさ」の判断がまるでできないのです。

ビッグデータを駆使することによってさも頭がいいように見せていますが、実際、かなり簡単なことであっても、テキストの「正しさ」は判断できないようです。

たとえばこんな文章。

「私の兄は一人っ子なのでわがままです」
「私の妻は独身ですが、そろそろ結婚を考えているようです」
「今日は月曜日なので、あさって金曜日にまたお会いしましょう」

人間が読めばおかしいとすぐわかりますが、Googleにはわからないに違いない。

文章の意味どころか、単語の意味さえ、おそらくは理解できていません。

だけど、まったく間違った情報を検索上位に出してしまうと検索ユーザーのためにならない。それは避けたい。かといって、自分で情報の正しさを判断して順位づけすることはできない。

はて、どうする?

このような考えの末にたどり着いたのが、なるべく信頼性の高そうなドメインを上位に押し上げるという施作なのでしょう。

Googleとゆとり店員はよく似てる

Googleは、表面的な字面と多くの検索履歴から、「これを求めてるんじゃないの?」と推測しているようです。

この件でよく思い出すのは、以前コンビニでバイトをしていたときに見た女子高生のエピソード。

ある日、二人でシフトに入っているとき、一人のおじいさんが来店しました。そしておじいさんは言いました。

「揚げパンはないかい?」と。

最初にそう言われた彼女は棚を一通り探していたようですが、見つからない様子であたふたしておりました。

なので、私が行って、揚げてあるアンパンを見つけ、そのおじいさんに手渡しました。

「これなら、揚げてありますね」

すると、おじいさんは満足げにレジへと向かっていきました。

なんだか昔話みたいな口調になってしまいましたが、つまり、何が言いたいのかというと、その女子高生はおそらく「揚げパン」と書いてあるパンを探していて、でも見つからなかったということです。

あるいは、給食で出るようなきな粉のついた揚げパン(自分の記憶にある「揚げパン」というもの)を探していたのかもしれません。

ですが、揚げてあればアンパンでもよかったのです。揚げてあるパンを手渡してあげれば、それでよかったのです。

そのときの女子高生は、「揚げパン」という言葉だけしか認識できず、あるいは見たことのある揚げパンにしか思いが至らず、「見た感じ、油で揚げてありそうなパンはないかな」という発想にはたどり着けませんでした。

これはきわめて、Googleの検索システムに似ています。

その女子高生に限らず、コンビニやファミレスなどの店員はこの傾向が強い。単純な接客業というのは、決まり切った言葉とよくある受け答え、それだけを頼りに接客しており、ぶっちゃけ、やってることはGoogleのアルゴリズムとあまり変わりません。

試しに、そういうお店でほんのちょっとイレギュラーなことを言ってみてください。たいていの、特に若いアルバイト店員は対応の仕方がわからずあたふたすることでしょう。

Googleの弱点を補ってやれ

Googleは1998年生まれのゆとり世代です。指示されなければ動きませんし、自分で考えることをせず、どこかから情報を引っ張ってくるばかりです。論理的思考力のない、どうしようもないやつです。ごくごく簡単な読解力さえありゃしない。

でも、そんなGoogleとずっと付き合っていく必要があるのです。

バカはバカなんだけど、記憶量は世界一だし、情報を引っ張ってくるスピードも天下一品。統計をもとにして役に立ちそうな記事を提示してくれるのも、すごくいいところ。

そんないいところがたくさんあるので、私たちサイト運営者・アフィリエイターは、「正しい」情報を、なるべく信頼性を担保したかたちで提供することが大切なのでしょう。