「ペラサイトはもう稼げない」。アフィリエイトについて調べたことがある人なら、一度はこんなウワサを聞いたことがあるはずだ。ペラサイト、すなわち1ページのみの「ぺらっぺらなサイト」を作っても、もう稼げないというのだ。

結論から言えば、今でもバリバリ稼げるし、実際に稼いでいるのだが、やはりメリットとデメリットがある。以下、ペラサイト量産のざっくりしたやり方、そのいいところを悪いところを紹介していこう。

ペラサイト量産でも稼げる

私はアフィリエイトを始めたのは2016年10月、最初はワードプレスで複数ページのサイトを作っていたのだが、これはうまくいかなかった。あまりにノウハウが不足していたし、先行きが見えなかったからだ。だがその翌月の11月、ペラサイト量産という手法を知り、以来、これをメインに一年ちょっと続けている。

で、実際に月の発生40万ほどとなり、確定でも30万弱くらいにはなっている。

では、このペラサイトをたくさん作っていくというアフィリエイト手法がどんなものなのか、概要を説明しよう。

基本はトップページのみのペラペラなサイト

シリウス

ペラサイトにはサイト作成ソフトのシリウスがほぼ必須。

ペラサイトという名前の通り、トップページのみ、1ページのみのサイトをどんどん作っていくのがこのやり方だ。1キーワード、1ドメイン、1テーマでどんどんサイトを作っていくのだ。1日4、5サイトは普通に作るし、多い日には9サイトほど作ることもある。

まず、やり方としては扱う案件を決め、次にキーワードを決める。だいたい、「商品名+〇〇」という2語キーワードを狙うことが多い。もし「コンシダーマル」という商品を紹介すると決めたら、GoogleサジェストやYahoo!虫眼鏡などを調べて、たとえば「コンシダーマル 最安値」といった2語キーワードに狙いを定める。

そしたら、「http://コンシダーマル最安値.xyz」といったドメインを取り、ここに、1,000から2,000字程度で記事を書く。必要な情報を提供した上で公式サイトへ飛んでもらい、購入してもらえれば成果報酬ゲットとなるわけだ。割と単純な、初心者にもとっつきやすい手法である。

ペラサイト手法のメリット

では、このペラサイトの手法にはどんなメリットとデメリットがあるのだろうか? 順番に、それぞれ3つずつ挙げて解説していこう。

1)単純なため初心者にもやりやすい

これは大きなメリットだ。ペラサイトは、まったくの初心者でもとっつきやすい。商標(商品名・サービス名)ともう一つのキーワードを探し、記事を書く。内容は割と定型的でオーケー。とにかく「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」という発想なので、商品選定もキーワード選定もあまり悩まなくていい。1サイト1記事だから、内部リンクを考える必要もないし、もし何かミスっても、致命傷にはならない。

さらに、ペラサイトはシリウスというサイト作成ソフトを使うことが多い。というか、ペラサイトをやってるアフィリエイターはほぼ全員そうしているだろう。このシリウスは操作が簡単なため、サイト作成もやりやすい。とにかくハードルが低いというのが特徴だ。

また、比較的最初の成果・初報酬が出やすいということもある。私の場合、ペラサイトをはじめてちょうど1ヶ月後に初報酬の1,800円が発生した。これも初心者には嬉しいところだ。もっとも、ペラサイトでも初報酬まで3ヶ月とか半年近くかかる場合もあるので、一概には言えないが。

2)案件・キーワード選定の勉強になる

1つ目とややだぶるが、アフィリエイト初心者はペラサイト量産をすることで案件やキーワード、さらにはライティングを学ぶことができる。最初はどんな商品・サービスがアフィリエイトできるのかまったくわからないが、ぽつりぽつりといろんな案件でサイトを作っていくうちに、だんだん案件やジャンルに詳しくなれる。

キーワードについても、最初は「商標+〇〇」という2語キーワードに偏るが、それでもライバルの強さであったりよく検索されるキーワード、あるいは組み合わせについて肌感でわかるようになってくる。ライティングも、定型的なものからやりはじめて、だんだん自由に書けるようになっていく。

アフィリエイト入門にはもってこいだ。

3)リスク分散になる

ペラサイトを何百と作っていくと、当然、案件はバラバラになる。コスメ・サプリ・健康グッズ・ファッション・日用品・飲料・脱毛サロン・弁護士事務所などなど、あらゆるジャンルをやっていくことになる。となると、これはリスク分散になる。

1つの大規模サイトだけでやっていると、そのサイトが順位下落したら大ダメージだし、特定の案件だけやっていると、その案件が終了となったときにやばい。だが、いろんな案件で、しかも別ドメインでサイト作成するペラサイトは、限りなくリスク分散ができるというわけだ。

4)成約に近いキーワードだけ狙える

普通の複数ページのサイトだったら、かなりいろいろなキーワードを狙っていくのがセオリーだ。たとえばコスメを売る場合、そのコスメの商品名だけでなく、肌荒れ対策やら美容成分の知識なんかについても書くだろう。

だが、ペラサイトの場合は基本的に成約に近いものばっかりを狙う。たとえば、「商品名 楽天」のような。これは「〇〇を楽天で買おう! すぐにでも買おう!」と思ってる人が主に検索するキーワードなので、売れる可能性が高い。だから、クリックあたりの成約率はそこそこ高くすることができる。

5)淡々と続けられる

ペラサイトの量産というのは、慣れてくるとかなり単調になってくる。キーワードにもよるが、「商品名 〇〇」というタイプばかりやっていくと、だいたいもう、どんな商品でもライティングの流れは似てくるし、内容も同じような感じになってくる。すると、もうあまり考えず、淡々と続けられるようになる。

単純作業を毎日続けられる人にとっては有利だ。

ペラサイト手法のデメリット

では、ペラサイトにはどんな弱点があるのだろうか?

1)売れるサイトはごく少数

さっき、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」が基本発想だと書いた。ペラサイト量産は事実そうで、サイトを作っていっても、商品が売れるサイトは1割から2割くらいだ。つまり、10サイト作っても、8か9は鳴かず飛ばずで終わる。アクセスすら来ないこともザラ。

続けていけばキーワード選定だったりライティングもうまくなるから、当たりの確率は上がりそうだが……しかし、そう大きく向上はしない。おそらく、相当うまい人でも、3割は超えないのではないか。実際、作ってみないとわからないのだ。

ほとんど売れない、あるいはまったく売れない状態で50サイト、100サイト作っていく忍耐力が必要になる。

2)ドメインにパワーがつかない

1つのドメインに記事をどんどん追加していけば、そのサイトにパワーがつき、Googleの検索順位がアップする。だが、ペラサイトは1ドメイン1記事なので、いくら作ってもこの恩恵は受けられない。なので、「サイトが育って報酬が激増っ!」という夢とは無縁である。ペラサイトを量産していてちょっと寂しくなるのはこの事情があるからだ。

ただし、いいキーワードを見つけ、記事をちゃんと書けば、ライバル不在のところで一人勝ちできる可能性もある。大きな一発が狙えないということではない。

3)ドメインの取得費用・更新費用がかかる

これも痛い。1記事につき1ドメインを取得するので、ドメイン代がかかる。初年度はxyzやclubなど、1個100円以下のものを取得すればそうでもないのだが、1年が経過したとき、更新費用として1ドメイン1,000円ちょっとくらいかかる。この出費が大きい。

もし1ヶ月に100ドメインを取って、翌年すべて更新すればゆうに10万円を超える出費となる。……まあ、実際には売れた1割2割だけを更新するのでそんなにはならないが、やはり毎月ドメイン代がそこそこかかるというデメリットはある。

4)アフィリエイトリンクとサイト管理が煩雑

何百というサイトを作って、いろんなサイトでちょっとずつアクセスを集めるのがペラサイトの基本的スタイル。となると、1サイト1サイトの管理というのに手間をかけていられない。案件が終了しても、いちいちリンクを外すのが面倒だったりする。また、期間限定のキャンペーンを紹介して、あとで修正という手間もかけたくないものだ。

基本、ペラサイトは作ったら作りっぱなしのことが多い。いちいち全部のサイトに目を配るのは難しい。

5)とにかく飽きる

これがいちばんのデメリットかもしれない。ペラサイトは単純だしやりやすい反面、飽きやすい。淡々と続けられればいいのだが、似たようなサイトを作ってたら、そりゃあ飽きる。私もだいぶ、飽きている。

メリットとデメリットのまとめ

以上、ペラサイトのメリットとデメリットをお伝えした。よくもわるくも単純で初心者向け、入門的な勉強にはいいが、反面、飽きる。これがペラサイトの特徴だ。ペラサイトをはじめるなら、こういった正の面、負の面を理解してやるべし。

ペラサイトが稼げないと言われる理由

だめだめ

ところで、なぜ「ペラサイトは稼げない」などと言われるのだろうか? 実際には稼げるのに。

これについては、仮説がある。たぶん、人によって「ペラサイト」の定義・理解の仕方が違うのだ。

おそらく、一部の人は、ペラサイトを本当に中身のない、キーワードを羅列しただけのようなサイトだと理解している。自作自演リンクで押し上げて、スパム的な手法で稼ぐやり方、それを「ペラサイト」だと理解しているのだろうと思う。

あまりよく知らないが、実際、キーワードをちりばめただけでコンテンツのないペラサイトを作って稼ぐという手法も過去にはあったようだ。さらに、無料ブログから自作自演リンクをたくさん送り、それでサイト順位を押し上げるという手法も一時期流行ったようである。

そういったサイトは、Googleのアルゴリズムの向上により、軒並みペナルティを受けた。で、稼げなくなった。これをもって、「ペラサイトは稼げない」と言っているのかもしれない。

だが、実際にはライバルの弱いキーワードを狙い、記事をちゃんと書けば、順位は上がるしアクセスも拾えて、ちゃんと成約する。

ペラサイトは時代遅れなのか

さて、ここまで私はペラサイトを好意的に評価してきた。実際、いまからアフィリエイトを始めるという人がいたら、まずはペラサイトを勧めるだろう。それくらい、まだ全然稼げるし、悪くない手法だと思う。

しかし、この先もずっとやり続けるべきなのか、と問われると即答できない。

1記事だけのペラサイト、これ自体はスパム的でもなんでもないし、Googleにペナルティを受けるいわれはまるでない。が、やはりどちらかといえば、この先はコンテンツの詰まった資産サイト、しかも、商品の紹介以外の内容も含んだ、ある程度総合的なサイトを構築する方がいいんじゃないかと思っている。

ペラサイトはあくまでスタート段階の練習であり、はじめてのジャンルや案件を扱うときの布石として作る。で、本格的に攻めるなら大きいサイトでやるのがいいんじゃないだろうか。

まとめ

いろいろ書いたが、もう一度繰り返すと、ペラサイトは初心者におすすめの手法だ。「もう稼げない」というのは勘違いか他のノウハウを売るためのポジショントークなので、気にする必要はない。私も、まだしばらくは続けていく。

ただし、ある程度報酬が出るようになり、キーワード選定やライティングに慣れてきたら、複数ページのサイト、ほぼオールジャンルのサイトというのもやっていくべきだと思う。長い目で見れば、そちらの方が報酬は安定していくだろうと思う。