この頃、考えてばかりいます。しかし、悩んでいるとか迷っているとかいうわけではありません。文字通り、考えています。

もしかしたら、この考えるという行為は、アフィリエイトできわめて重要なものではないか、とも考えています。

「考えるよりも手を動かそう」は本当か?

アフィリエイトでは、しばしば「考えてる暇があったら手を動かせ」などと言われます。ぐちぐちああだこうだ考えてる暇があったら、一記事でも多く書き、一つでも多くキーワードを探した方がいい。その方が成長が早い。こういうことでしょう。

たしかに、「悩むだけ」「迷うだけ」なら、これはよくありません。下手の考え休むに似たり。だったら、手を動かした方がいい。

しかし、「下手の考え」ではなく、しっかりした考えであればどうでしょう? 筋道を立てて、論理的に考える。時に分析的に、時に建設的に考える。これなら、ポジティブな意味を持つのではないでしょうか。

記事を書いたりキーワードを探したり、こういった大事ではあるけれど具体的な作業ばかりしていると、疑問や不安が心のどこかに澱のように溜まっていきます。それらが生じるそばから滅却できる——こんなマインドがあればいいのですが、なかなかそうもいきません。あたかもエントロピーが増大するように、そうした疑念や不安はどうしても蓄積してしまうものです。

そんなわけで、その貯まった澱を整理すべく、いまはひたすら考えています。

マインドセットと成功法則を疑う

アフィリエイトにはマインドセットが重要だと言われています。そのために、成功法則というものも活用されています。まだあまり詳しくはありませんが、『嫌われる勇気』や『7つの習慣』などが有名です。

たとえば、よく語られるマインドセットに「ポジティブな言葉を使おう」というものがあります。愚痴や陰口、ネガティブ発言はだめ。前向きな言葉を使おう。こんなことがよく言われます。

おそらくこれは正しいのでしょう。ですが、本当にそうなのか、なぜポジティブな言葉を使う方が成功に近づけるのか、そういったところまで、一度は考えたいものです。あるいは、なぜ意識しないと愚痴や陰口を叩いてしまうのかも、少しは考えたいところです。

批判的に考えるなら、ポジティブ発言・ポジティブ思考にもマイナスの面は指摘できます。あまりにポジティブな考えで生きていると、現実の正しい認識が歪んでしまいます。そもそも人間は自分に都合のいいように世界を捉えているようですが、それがさらに加速されてしまう。

ポジティブ思考のマイナス面を象徴しているのがストーカーと呼ばれる人たちです。どんなに拒絶されても、「きっと何とかなる」の精神で、どこまでも突き進んでいく。結果、他人に迷惑をかけることになる。こんなこともあるのです。

少し話が逸れましたが、ともかく、よく語られるマインドセットや成功法則のようなものまで一度は疑ってみたいと思っています。

アフィリエイトで不安になるのはなぜか?

アフィリエイトを始めた人がよく言うのは、「作業をしていて不安になる」ということです。初心者のうちは特にそうですし、私もそうです。「これだけやってて、成果が出なかったらどうしよう?」と不安になる。

しかし、なぜ不安になるのでしょうか。たしかに成果は出ないかもしれないけれど、だから何なのか。アフィリエイトは受験や就職試験でもないから、不合格という概念はありません。会社での仕事のように期限もありません。年齢的な制限もほぼ存在しないし、だれかにせき立てられるわけでもない。

なのに、結果が出なかったときのことを考えて、なぜ不安になどなるのでしょう?

ここはまだ詰めていく必要がありますが、もしかしたらアフィリエイト作業をしていて不安になるというときのこの不安は、間違った不安かもしれません。不安になること自体が間違っているのかも。

なぜアフィリエイト作業が進まないのか?

もう少し実践的な事柄について考えてみましょう。よくあるのが、作業が進まないという悩みです。なかなか記事が書けない、サイトが作れない。こんな悩みがよくある。私もあります。

作業ができない理由にはいろいろありますが、私の場合、よく感じていたのは「やる気が出ない」というものでした。あるいは、「つい他のことをしてしまう」というもの。

もしやる気が出ないのなら、やる気を出せばいい。普通はこう考えます。だから、自分でご褒美を設定したり、報酬が上がったときのことをイメージしたり、気分転換をしたり、そうやってやる気を出そうとする。これは、空になった車のタンクにガソリンを注ぐイメージです。

ですが、この比喩を延長して考えるなら、ガソリンはそのうちまた空になってしまいます。燃焼室で熱く燃えたあとは、エンジンは冷え、シャフトと停止してしまう。またガソリンを入れないと、車は動きません。やる気というのは、湧いたり湧かなかったりで不安定。ここに依存するのは得策ではないのではないか。

こういった考えから、私は「やる気脱却」を考えています。やる気依存から抜け出し、意志力・エネルギー・気合い、こういったものなしでも作業できるようなマインドと自己管理、環境整備を考えています。ガソリン車ではなく、坂道を下る自転車、風を受けて進む帆船、あるいは時点する地球——こんなイメージで作業していきたいのです。

量と時間を気にしないこと

私の場合ですが、だれかが何時間作業していたとか、何記事書いたとか、一サイト何分で作ったとか、そんなことを聞くとつい自分と比べて焦ってしまいます。なぜだか時には焦燥感や劣等感を抱いてしまったりして。

だけど、少なくとも作業の量と時間については、まったく気にする必要はないと思っています。これは経験から来る直感です。大学受験のときにも、自分より長時間自習室にこもっていたり、何冊も問題集をやったりした人がいましたが、そういう人が必ずいい結果を出したかといえば、そうではありません。

量や時間といった数字は比べやすいですが、だれかの一記事は、あなたから見れば非常にお粗末なものかもしれないし、10時間の作業というのは、蓋を開けてみたら実はだらだらパソコンの前に座っているだけかもしれない。その中身はわからないのです。

なので、量と時間は気にしない方がいいと思います。

エッセンシャル思考とストア派の哲学

マインド形成にまつわる話の中で、私にはエッセンシャル思考がしっくりきています。いま、そういう本も読んでいるところです。平たく言えば、エッセンシャル思考というのは「やるべきことを少数に絞り、余計なものを排除する思考方法」のこと。こうすることで、より大きな成果が得られるというのです。

少し前から、このような発想は自分に合っていると感じていました。なぜかと考えると、それは、この考え方がストア派の倫理学に似ているから。

ストア派は古代ギリシャ哲学が衰退したあとに発展した哲学の一派です。有名なのはセネカやマルクス・アウレリウス・アントニヌス。彼らは世界全体の本質を探るというよりも、個人の心の平穏を追求していました。個人の心のあり方を主題に思索したという点では、ストア哲学は最古のマインドセットと言えるかもしれません。

そんなストア派の哲学者たちは「自分の手の届かないものは不可能だとしてきっぱり諦めること」を説きました。つまり、「自分の手の届く範囲で満足すること」をよしとしていました。あんまりあれもこれも欲しがるな、そんな態度じゃ不幸になるだけだ。こう言っていたのです。まさに、エッセンシャル思考ではありませんか。

ストア派の心理学は近世哲学のデカルトにまで引き継がれており、そのエッセンスは有名な『方法序説』の中で「仮の道徳」としてまとめられています。この道徳が、いままさに信頼できるコンパスとして役立ってくれるかもしれません。

まとまらないまとめ

思いつくまま、「考える」ことについて、そして「考えたこと」についていくつか書いていました。正直、現在はほぼ全方位に「考える」のベクトルが伸びていて、しばらく結論が出そうにありません。いまの考えがどこかに収束してくれるのかどうかも定かではありません。

しかし、ここで短気になって考えることをやめるよりは、納得できるまで考えてみたいと思っています。よく考えるということは、おそらく、成功のための重要な足がかりになってくれるはず。