今年の目標のうちのひとつが、アフィリエイト小説の執筆だった。当初はもっと報酬額をアップさせてからのつもりだったが、もうすぐにでも書きたくなってしまったため、1月10日に着手。ちょうど一ヶ月で初稿を完成させ、ついおととい、Kindle版での出版にこぎつけた。

日本初、あるいは世界初の、アフィリエイトをメインテーマとした小説『アフィリエイトに魅せられて』、ぜひお楽しみいただきたい。あるいはもう読んでくれたあと?

『アフィリエイトに魅せられて』の内容紹介

※2月27日午後5時から3月4日午後4時59分まで無料キャンペーン中!!

この小説は、フリーターをしている29歳の男・伊藤正義(いとうまさよし)が主人公である。正規雇用はあきらめ、百均のバイトでゆるく稼ぎ、実家にパラサイトしているどうしようもないやつだ。だが、あるとき彼はネットビジネスをやろうと思い、アフィリエイトというものを知る。

「これなら人生逆転も夢じゃない!」

そうして彼はアフィリエイト塾に入り、師匠の指導と仲間との切磋琢磨により、アフィリエイターとしての道を歩んでゆく。はたして彼は、月収数十万、あるいは百万オーバーのトップアフィリエイターになれるのか!?

と、ここまでが前半のお話で、途中からストーリーは急展開を迎えることになる。きっかけとなったのはアズキという女性だ。その人に見えを切った結果、伊藤はまだ駆け出しであるにもかかわらず、彼女にアフィリエイトのやり方を教えることになる。が、アズキは思いもよらない「提案」をし、やがて二人はダークなビジネスに手を染めていくことになる——。

ノウハウが小説で学べる

この小説はもともと、「アフィリエイトのノウハウを物語形式で学べるようにしよう」という意図で書き始めた。実際、この役割はある程度果たせていると思う。サイトアフィリエイトをするには、具体的に何をどういった手順でやればいいのかも書いてある。さすがにハウツー本ほどわかりやすく、「これだけ読めば稼げる」という書き方ではないが、概要ぐらいはわかるだろう。

また、あまり市販のアフィリエイト関連図書には書かれていない、具体的なキーワード選定の方法、たとえば「ずらしキーワード」やら「穴場キーワード」の探し方についても、いろいろなヒントをちりばめておいた。多少経験のある方であれば、これを読むだけでも戦略の幅を広げられると思う。

あとは、まったくの初心者の方がアフィリエイトという活動の雰囲気というか、イメージを掴むのにも役立つはずだ。ノウハウやハウツーは検索をすればいくらでもあるし、ルレアやら何やらの教材を買えばだいたい書いてある(と思う)。けど、実際にアフィリエイトをやっていくときの日々の苦労だったり、感情の動きだったり、初報酬を得る感覚、こういった肌感覚はノウハウやハウツーでは得られないものだ。そういった部分を、小説ならではの文章で掴めるようになっている。

とはいえ、物語中盤からはややこういった実用的な意識は薄くなり、物語としての面白さに走った。なかには「こんなことありえないだろ!」とツッコミが入る箇所もあるだろう。でも、そこは小説。あくまでフィクション。ご容赦いただきたい。

Kindle出版はめちゃ簡単

この作品は新人賞などへは出さず、KDP(Kindle Direct Publishing)で出した。Amazonに、Kindle版として売り出したのだ。これはまったくはじめての経験だったが、思いのほか簡単だった。なんだかややこしそうなイメージもあったが、「出そう」と思ったその日のうちにもう、ほぼすべてが完了した。ファイルのデータを2回も変換(txt→epub→mobi)しなきゃいけないのが少々めんどうだが、それでも楽だった。

ちなみに、活用したのはこちらの本、『さるでもできるKindle電子出版 2018』だ。これを読んで進めていけばまず間違いない。

海河童さんという方の電子書籍なのだが、これはユーモアも交えつつフレンドリーな文体で書かれているので、途中で息が詰まることなく作業を進めていくことができる。実用書としては稀有な、読みやすい本だ。しかも、日々変化していくAmazonのシステムをリアルタイムに反映しているのもすごい。「本にはこう書いてあるのに、今は全然違うじゃん!」という悲劇が起こらない。

表紙はPixelmatorで

さて、上の本で出版の仕方はわかった。原稿もできる。あとは表紙だけである。

一応、表紙はオンラインのジェネレーターでサクッと作ってしまうこともできる。何なら、ペイントとかSkitchとか、無料のアプリでごくシンプルに済ませてしまったっていいわけだ。私も最初、オンラインのジェネレーター的なもので作った。それがこちら(この時点では本名を書いてしまったため、下の名前にはモザイク処理を追加している)。

めちゃシンプル!

しかし、Amazonでこの表紙を見て「買おう!」と思うだろうか。私なら、まず買わない。ということで、表紙についてはちょっとがんばって画像編集アプリを導入し、ちゃんとしたものを作ろうと決意した。あとはまあ、一応専業アフィリエイターとしてやっているのだし、このタイミングでもうちょっと画像をいじれるようにしたかったというのもある。

使ったのは、そこそこ評価の高いMac用画像編集ソフトのPixelmatorというもの。現在、3,600円。AdobeのPhotoshopとユーザーインターフェースがかなり似ているらしい。機能も、素人が使うならそんなに負けない、なんて声もチラホラ。で、こいつを利用して作ったのがこちら。

いかがだろうか? 我ながら、かなりいいものになった気がしている。少なくとも、上よりはずっといいはず。こだわったポイントは以下の部分。

  • 内容を反映した画像を使用(PCをいじる二人の手と海賊のモチーフ)
  • タイトルのフォントは源柔フォントを追加して使用
  • 帯には「ついに登場!」などとコピーを追加
  • あえて読めないほど細かい文字を入れて、紙の本っぽさを演出

画像はUnsplashという、よく使ってるサイトからフリーのものを頂戴した。下半分を、紙の本の「帯」のようにすることで、そこにコピーを書き込めるようにした。「日本初のアフィリエイト小説」としたが、まあ、GoogleやAmazonで調べてもアフィリエイトを題材にした小説というのは見つからなかったので、嘘ではないはず。いっそ「世界初の」にしようかとも思ったが、さすがにそこまでは確信が持てなかったのでやめておいた。

あとは、最下部の中央に、小さく「清水出版」と入れている。これも、市販品っぽさを出す上で効果を発揮していると思う。Amazonの画面じゃ読めないけど、それが大切。

ちなみに「清水出版」という出版社があったら大変なので調べたが、なかった。教科書や参考書を出してる「清水書院」というのはあったが、意外と「清水出版」はなかったので、この名称を使うことにした。それっぽいでしょ?

今回使ったPixelmator(ピクセルメーター)は本当にすばらしいアプリだった。レイヤーの扱いなどまるでわからない私でも、1日2日で、だいたいイメージ通りの表紙画像ができあがってしまったのだから。文字に枠をつける、色をつける、傾ける、画像を重ねる、色を変える、エフェクトをかけるなどなど、難しそうなことがすぐにできてしまう。

参考にしたのはこちらの書籍だ。

これに沿って学んでいけば、かなりのことができるようになる。私は前半しか読んでいないが、それで十分だった。

ただまあ、よくも悪くも教科書的な書き方なので、わかりやすいと言えばわかりやすいが、だんだんめんどくさくなってくるのも否めない。そこが、海河童さんの「さるでもできる」とは違う。「さるでもできるPixelmator」があればいいのだけれど。

Kindle本に感じた可能性

今回、Kindleではじめて本を出してみて、かなりの可能性を感じた。原稿さえできてしまえば、もう表紙は(凝ったとしても)3、4時間くらいで作れるし、そのデータをKDPで売りに出すのには10分ほどもあればできる。とっても簡単だ。実際、『アフィリエイトに魅せられて』を出した翌日、つまり昨日、一気に2冊も追加で出版してしまったほど。

ものすごく簡単に、Kindle本を出すことができた。

まあ、小説の場合は属人的な要素がつよく、賞を取ってもいない素人の作品は売れないだろう。もし売るなら、別でかなりの努力が必要になる。

が、実用的な本ならどうか? たとえば、「アフィリエイト初心者のための確定申告入門ガイド」とか、「PixelmatorでサクッとKindle本の表紙を作る方法」とか、「キーワード選定のヒント20選! これで月収10万アップ」とか、こういう内容のものならある程度売れるかもしれない。

これはいま思いつきで書いてみたものだが、どれもちょっとがんばれば書ける。少し、『アフィリエイトに魅せられて』の要素を見てから、着手するかもしれない。

一言でも感想をいただければ

以上、『アフィリエイトに魅せられて』を出した経緯とか事情について書いてみた。執筆中も楽しかったが、そのあと、表紙を作ったりKindleに登録したりというのもものすごく楽しかった。ここ数日は1日が2、3時間しかなかったかのように感じるほどであった。アフィリエイトはルーチンワークとなってしまって退屈を覚えることも多いが、新しいことを覚えるってのはいいものだ。

さて、もし『アフィリエイトに魅せられて』を読んでくださったという方は、メールでもAmazonレビューでもこちらのコメント欄んでもいいので、感想をいただけるとありがたいです。